
新しいものを食生活に取り入れるのは、ハードルが高いものですよね。
すぐに何か変化を実感できるわけではないし、ちょっと面倒だし、コストだってかかるし…
でも、ヘンプには健康や美容のために積極的に摂ってほしい栄養素が本当に豊富に、しかもバランスよく含まれているんです。
ヘンプシードについてできる限り分かりやすくまとめたので、少しだけ理解して興味をもってもらえれば嬉しいです。
そもそもスーパーフードとは?

スーパーフードは、1980年代にアメリカの医師により提唱されました。栄養価が極めて高く、病気の予防や改善、美容などに効果が期待できる食品を指します。
一般社団法人 日本スーパーフード協会によると
「栄養バランスに優れ、一般的な食品に比べて栄養価が高い食品」
「一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれている食品」
がスーパーフードであると定義されています。
ヘンプは「プライマリースーパーフード10」の1品目です。
「プライマリースーパーフード10」とは、スーパーフードという概念が生まれたアメリカ・カナダで一般的にスーパーフードと評価されている食品の中で、日本スーパーフード協会が特に重要と考えて、優先的に国内で推奨している10品目です。
【プライマリースーパーフード10】
スピルリナ/マカ/クコの実/カカオ/チアシード/ココナッツ
アサイー/カムカム/ブロッコリースーパースプラウト/麻の実(ヘンプシード)
オイル、ナッツ、プロテインはどう違うの?
麻の実は、加工によって栄養素が変化します。
麻の実の殻を剥いたものがナッツ
必須脂肪酸、たんぱく質(9種類の必須アミノ酸)、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれています。
麻の実を圧搾してできるのがオイル
たんぱく質、食物繊維の割合は大幅に減り、ほぼ脂質のみ。その脂質のうち、必須脂肪酸(オメガ3、オメガ6)で約80%を占め、オメガ9も含めると、不飽和脂肪酸で90%を占めます。
またオメガ3とオメガ6は、摂取バランスがとても大切。
厚生労働省によると、理想は1:4とされていますが、現代人の食生活は 1:10と、オメガ6を摂り過ぎてしまっているようです。
(その他の食用油を例にとると、ひまわり油 1:71/コーン油 1:57/ごま油 1:45/オリーブ油 1:9など。菜種油は1:2だが、そもそもの必須脂肪酸の数値が低い。)
ヘンプシードオイルは、植物油の中で必須脂肪酸が最も多く、且つ1:3のバランスのオイルです。
※The Brothers Greenでは、殻を取り除き圧搾したオイルを「ゴールデンヘンプシードオイル」、殻が付いたまま圧搾したオイルを「グリーンヘンプシードオイル」または「(何も冠せず)ヘンプシードオイル」と区別しており、日本国内ではゴールデンヘンプシードオイルを取り扱っています。栄養素に大きな違いはなく、色味、風味に違いがあります。
オイル圧搾後、脱脂した麻の実を製粉したのがプロテイン
脂質(必須脂肪酸 他)のナッツ部分は搾り取られているため、たんぱく質(9種類の必須アミノ酸)と食物繊維を多く含みます。
さらに、ふるいにかけていくことで、栄養素のバランスが変わります。
粗い粒は「炭水化物・食物繊維」の割合が増え、微粉にするほど「たんぱく質」の割合が増えます。 The Brothers Greenのプロテインは中間の割合です。

とりあえずどれを買ったらいいの?

健康維持や美容のために、良質なオイルを摂取することが近年話題になっています。ヘンプシードオイルはオメガ3とオメガ6が理想的なバランスで含まれているので、必須脂肪酸をより良く摂り入れたい場合はオイルがおすすめです。
オメガ3系脂肪酸は酸化しやすいのですが、The Brothers Greenのオイルは、小分け包装にしているので、酸化安定性に優れ、携帯性も良く、外出先でも手軽にヘンプをお召し上がりいただけます。
※加熱調理には向いていません。

健康維持や美容のために、必須脂肪酸をはじめ必須アミノ酸やミネラルなど、多くの種類の栄養素を摂り入れたい場合はナッツ。
お料理のトッピングに適していて、そのままでも美味しく召し上がれます。
※加熱調理には向いていません。

日常的に運動をし、プロテインを召し上がっている方
たんぱく質・食物繊維をメインにバランス良く栄養を摂りたい方
無添加で自然なものからたんぱく質を摂りたい方はプロテインがおすすめです。
※加熱調理ができます。
美味しいの?どうやって食べるの?

オイルは、ナッツのようなコクとグリーンを感じる味わいです。
ゴールデンヘンプシードオイルは、殻を取り除き圧搾しているので、色は一般的なヘンプシードオイルの緑味より、黄色味が強く、独特のクセが少なく食べやすいのが特徴です。
和食や魚介類と好相性で、かけたり、和えたりして、シンプルにお召し上がりください。
お塩を少し足してパンに付けても美味しく無駄なく召し上がれます。

ナッツは、松の実のような食感で、ほのかな甘みと香ばしさ、クセは少なく食べやすいと思います。
そのまま食べたり、ふりかけに足したり、ゴマやその他のナッツの感覚でサラダのトッピングやお料理のアクセントに加えるのに最適です。

プロテインは、ナッツのような香ばしさと、きな粉のような風味。
水溶性ではないので、ドリンクに溶かして「飲む」というよりは「食べる」という感覚です。
ヨーグルトやスムージーに混ぜて召し上がるのがスタンダード。
お料理に混ぜたり、生地に混ぜて焼いても良いと思います。

ヘンプに含まれる栄養素の中で熱に弱いのは、主に脂質に含まれる必須脂肪酸 オメガ3です。
(オメガ6は熱に強く酸化しにくい必須脂肪酸)
・オイルは、加熱することでオメガ3が損なわれ、オメガ6の割合ばかりが高くなるため、その他の多くの食用油と変わらない性質になってしまいます。必ず非加熱でお召し上がりください。
・ナッツは、脂質以外の栄養素も多く含まれており、それらは加熱による影響はありませんが、やはりオメガ3が損なわれることで、必須脂肪酸はバランスよく摂れなくなります。ヘンプのスーパーフードたる栄養素のベストバランスを守るのであれば、非加熱推奨です。
・プロテインは脂質があまり含まれていないため加熱調理可能です。
CBDオイルと何が違うの?

ヘンプシードオイルとCBDオイル
原料は同じ麻なので、混同されている方も多いと思いますが、全く違う種類、性質のものです。
CBDオイルは、麻の様々な部位から抽出される化合物(CBD – カンナビジオール)を、ベースとなるオイル(ココナッツオイルやMCTオイルなど)に配合した製品で、主にリラックスタイムに用いられます。
ヘンプシードオイルは、麻の実から抽出された食用油で、カンナビノイド成分(CBD・THCなど)は含まれていません。
抽出法、栄養素、用途が異なります。
ヘンプは流行ってるの?

ヘンプシードは、すでに欧米各国では2015年頃から流行しており、欧米を中心に特に広がりを見せるヴィーガンの観点からもヘンプを推す声が年々大きくなっています。
日本ではまだ認知度、消費量の高くないヘンプシードですが、これだけの豊富な栄養素をバランスよく含む食材ですから、近いうちに日本国内でも多くの方に認知されていくと予想していますし、その後も流行や風潮に流されず、重宝される食材となるのではないでしょうか。